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NBA、今季から一部ベットを禁止 同一選手のアンダー・パーレーやティップオフ賭けを規制

2026年10月17日

NBAは2026-27シーズンから、試合や選手の行動を意図的に操作しやすいと判断した一部のスポーツベッティングを禁止する。 リーグは提携するスポーツブックに対し、同じ選手の複数スタッツの「アンダー」を組み合わせたパーレー、オープニングティップ、特定のシュートを外すかどうかを対象にした賭けなどの提供停止を求めた。 同じ選手の「アンダー」を組み合わせたパーレーを禁止 今回の規制で特に注目されるのが、一人の選手について得点、リバウンド、アシストなど複数のスタッツが一定数を下回ることに賭けるパーレーだ。 NBAはこのタイプの賭けが、ジョンテイ・ポーターやテリー・ロジアーを巡る賭博事件で利用されたことを問題視している。ほかにも、出場時間が12分未満と予想される選手へのアンダー、通常より低い基準値を設定して高配当を狙うオルタネート・アンダーも禁止対象となった。 オープニングティップへの賭けも禁止 試合開始時のジャンプボールでどちらのチームが最初にボールを取るかを予想するオープニングティップへの賭けも提供停止となる。 さらに、特定の選手が特定のシュートを外すかどうかを対象としたベットも禁止された。 これらは試合全体の勝敗ではなく、選手個人の短時間の行動によって結果が決まりやすいため、不正操作のリスクが高いとリーグが判断した。 ポーター事件では3分で退場、約110万ドルの払い戻し候補 ジョンテイ・ポーターは2023-24シーズン、トロント・ラプターズとTwo-Way契約を結んでいた際、賭けを成立させるため意図的に試合から早く退いたことを裁判で認めている。 2024年3月のサクラメント・キングス戦では、あるベッターがポーターの6項目のスタッツすべてのアンダーを組み合わせた8万ドルのパーレーを購入。この賭けは約110万ドルの払い戻しになる予定だった。ポーターはこの試合を約3分で退場している。 ロジアーを巡る事件も規制に影響 テリー・ロジアーについても、2023年3月にシャーロット・ホーネッツでプレーしたニューオーリンズ・ペリカンズ戦を巡り、同様の仕組みを使った不正賭博があったと検察側が主張している。 ロジアーはこの試合を約9分で退場した。一方、本人は無罪を主張し、不正行為を否定している。 NBA提携スポーツブックで米国市場の99%超をカバー NBAが直接制限できるのは、DraftKingsやFanDuelなどリーグと提携するスポーツブックだ。ただしNBAによると、これらのパートナーは米国のスポーツベッティング市場の99%以上を占めているため、今回の措置は市場の大部分に適用されることになる。 NBAのスコット・カウフマン=ロス副社長は、問題のある賭けを排除する一方で、規制を強めすぎることで利用者が違法市場へ移るリスクとのバランスも必要だと説明している。 AIによる監視も強化 NBAはスポーツブックへの規制だけでなく、チーム側にも新たなインテグリティ対策を通知した。 元NFL選手でFBI捜査官としての経歴を持つチャールズ・ティルマンが、選手らを対象にスポーツベッティング規則について対面研修を実施する。 さらに、NBAはAIを利用したベッティング監視システムを拡大し、選手がベッターからの嫌がらせを報告できるテキストメッセージ用ホットラインも新設する。 スポーツベッティングがNBAビジネスの一部として定着する一方、選手個人の短時間の行動だけで成立する賭けは、不正操作のリスクも大きい。 今回の規制はスポーツベッティング自体を縮小するものではなく、操作しやすい市場だけを限定的に排除し、競技の公正性を守るための対策という位置づけになる。

構成●NBA Front Office Japan編集部

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