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#76ers新トップ、マイク・ガンジーとは何者か ハーデン獲得を導いた人脈と「バスケットボール・ガイ」の評価

2026年10月16日

フィラデルフィア・76ersのバスケットボール運営部門トップに就任したマイク・ガンジーは、派手な経歴やメディア露出で評価された人物ではない。 クリーブランド・キャバリアーズで15年間働き、代理人、他球団のコーチ、スカウトとの関係を築きながら、情報収集と交渉を積み重ねてきた。その評価を象徴するのが、2026年2月にキャバリアーズが実現させたジェームズ・ハーデン獲得だった。 ハーデン獲得のきっかけはガンジーの「裏ルート」 キャバリアーズが2026年2月にハーデンを獲得したトレードは、ガンジーとハーデンの代理人との間で行われた非公式な話し合いから始まった。 当時、ガンジーはコビー・アルトマンに次ぐキャバリアーズのナンバー2の立場だった。リーグ関係者によると、ガンジーと代理人側のやり取りが、そのままハーデン獲得につながったという。 最終的にキャバリアーズはダリアス・ガーランドと2026年2巡目指名権をロサンゼルス・クリッパーズへ送り、ハーデンを獲得した。 ガンジーはリーグ内で、代理人や他球団関係者から信頼される存在として知られていた。その人脈は、単なる情報交換にとどまらず、実際のトレード交渉につながる武器になっていた。 ハーデンはキャバリアーズ残留のため契約を調整 ハーデンはクリッパーズ時代、2年8150万ドルの契約を結んでおり、2026-27シーズンには4230万ドルのプレイヤーオプションを持っていた。ただし保証されていたのは1330万ドルのみだった。 ハーデンは2026年6月、この4230万ドルのオプションを破棄。キャバリアーズがロスターを動かしやすくするための柔軟性を確保したうえで、最終的に3年9700万ドルで再契約した。 新契約には2028-29シーズンのプレイヤーオプションとトレードキッカーが含まれている。 ハーデンはキャバリアーズ加入後、プレーオフ18試合で平均19.2得点、5.5アシスト、5.1リバウンドを記録し、チームはイースタン・カンファレンス・ファイナルまで進出した。 ボブ・マイヤーズがガンジーを選んだ理由 その後、76ersではオーナーのジョシュ・ハリスがダリル・モーリーを解任。後任探しを主導したのが、ハリスのスポーツグループで幹部を務めるボブ・マイヤーズだった。 マイヤーズはガンジーと個人的な面識がなかったため、キャバリアーズで15年間一緒に働いたコビー・アルトマンに連絡した。 マイヤーズから「なぜマイク・ガンジーなのか」と尋ねられたアルトマンが最初に伝えたのが、「彼はバスケットボール・ガイだ」という評価だった。 マイヤーズは候補者を調査する過程でリーグ内の多くの関係者にも話を聞き、ゴールデンステイト・ウォリアーズ時代の元同僚の中にもガンジーを知る人物がいた。 結果的に、ガンジーとマイヤーズはチーム構築への考え方に共通点があることを確認し、76ersのバスケットボール運営を任せることになった。 ガンジーが重視するのは「選手との関係」 ガンジー自身も、フロントオフィスの仕事で最も重要な要素の一つとして選手との関係構築を挙げている。 スター選手を抱えるチームでは、契約やトレードだけでなく、選手との信頼関係を築き、チームが目指す方向へ一緒に進むことが重要だという考えを持っている。 これはキャバリアーズ時代のスタイルとも重なる。代理人や選手、他球団との関係を維持しながら情報を集め、その関係性を実際のロスター構築につなげてきた。 当初はマクシーとエッジコム中心の長期構想 76ers就任当初、ガンジーが提示したのは、タイリース・マクシーとVJ・エッジコムを中心とした長期的なチーム構築だった。 しかし、就任後わずか1か月ほどでロスターは大きく動いた。 ガンジーはジェイレン・ブラウンをトレードで獲得し、さらにレブロン・ジェームズと契約。当初の若手中心の長期構想だけに固執せず、スターを獲得できる機会が生まれれば積極的に動く姿勢を見せた。 76ersでも問われる人脈と交渉力 ガンジーの評価を支えているのは、単にキャバリアーズで長く働いたことではない。 代理人やリーグ関係者との信頼関係を情報へ変え、その情報をロスター構築につなげる能力が評価されてきた。 ハーデン獲得はその代表例であり、ボブ・マイヤーズがガンジーを76ersのトップに選んだ背景にも、こうした「バスケットボールの現場に深くつながっている人物」という評価があった。 76ersではすでにマクシー、エッジコムを軸とした構想から、ブラウン、レブロンを加える大型補強へと大きく舵を切っている。 キャバリアーズ時代に培った人脈と交渉力を、フィラデルフィアでどこまで結果につなげられるか。ガンジーのフロントオフィス手腕は、今季の76ersを左右する大きな要素になる。 フィラデルフィア76ers:ロスター(別タブで開きます)

構成●NBA Front Office Japan編集部

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