リーグ情報単独ソース

シアトルへのNBA復帰、「今回は違う」 クロフォードが最有力入札グループを助言

評価額は約60億ドル アリーナを押さえるホロウェイ氏のグループが優位に

2026年11月7日

NBAのシアトル復帰が、17年ぶりに現実味を帯びてきた。3度のシックスマン賞に輝いたジャマール・クロフォードが、シアトル・クラーケンのオーナー、サマンサ・ホロウェイ氏が率いる拡張入札グループのアドバイザーを務めている。ESPNのラモーナ・シェルバーン記者が報じた。同グループはシアトル拡張の最有力候補で、評価額は現在約60億ドルとされる。構成員にはメリンダ・フレンチ・ゲイツ氏とAmazon CEOのアンディ・ジャシー氏も含まれる。 アリーナを押さえる強み ホロウェイ氏の会社ワン・ルーフ・スポーツ&エンターテインメントは、2021年築のクライメート・プレッジ・アリーナの過半数株式を持ち、同アリーナはWNBAシアトル・ストームとクラーケンの本拠地で、NBA仕様への転換が容易だ。他の入札者は自前アリーナ建設か、ホロウェイ氏との交渉が必要になる。 「今回は違う」 クロフォードは「最初に去ったときは、『ああ、5年で戻ってくるだろう』という感じだった」「彼らは挑戦し続けたが、決して実現しなかった。でも今回は違うと感じる。これこそがそのときだと願っている」と語った。ソニックスは2008年シーズン後にオクラホマシティへ移転し、17年が経過した。 クロフォードはミシガン大卒でホロウェイ氏と同窓だ。「権力のある立場にいるからその人を支持するのではない。その人のビジョンと目標がこのコミュニティと一致するから支持するのだ」とも語った。シアトルで育ち、キーアリーナ(現クライメート・プレッジ・アリーナ)で売店の手伝いをし、デトレフ・シュレンプやネイト・マクミランを見て育った。現在はシアトルのサマープロアマリーグを運営している。 拡張をめぐる全体像 NBAコミッショナーのアダム・シルバーは2026年末までの拡張決着を望んでいる。ESPNのシャムズ・シャラニア記者によれば、ラスベガス拡張は最終候補3組で、最終価格は100億ドル超、アリーナ建設にさらに20億〜30億ドル。ラスベガスの落選組がシアトルに転じて価格を押し上げる可能性も指摘されている。ブライアン・ウィンドホースト記者によれば、シルバーは直近の理事会でメキシコシティも候補として再提示した。 参考となる評価額を見ると、レイカーズは123億5,000万ドル(ジョシュ・クシュナー、ボブ・アイガー、マーク・ウォルター氏らが合意)で史上最高。セルティックスは61億ドル(最大73億ドル)、ティンバーウルブズは先月45億ドルで売却された。シアトルの約60億ドルはこれらに近い水準だ。シュレンプは「長い道のりだったが、私たちの市場が今もこんなに盛り上がっているのは素晴らしいことだと思う」と述べ、ファングループのセドリック・ウォーカー氏は「ファンベースは作り上げる必要がなく、解き放たれるのを待っている」と語った。 2008年の移転から17年。シアトルのNBA復帰が、かつてないほど近づいている。

構成●NBA Front Office Japan編集部

← News一覧に戻る