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カー、フィンチ両HCがフロッピング判定の変更を要求 「その場でテクニカルではなく映像確認を」

2026年10月30日

ゴールデンステート・ウォリアーズのスティーブ・カーHCと、ミネソタ・ティンバーウルブズのクリス・フィンチHCが、NBAのフロッピングに対するテクニカルファウルの運用方法に変更を求めている。 両HCが問題視しているのは、フロッピングを罰すること自体ではない。 接触が本当にフロッピングだったのかを十分に確認できないまま、試合中に審判が即座にテクニカルファウルを宣告する現在の仕組みだ。 フロッピングにはテクニカルファウル NBAでは、実際の接触以上に大きなリアクションを取り、ファウルを受けたように見せる「フロッピング」に対してテクニカルファウルを科すことができる。 現在のルールでは、審判が試合中にフロッピングと判断すれば、その場でノンスポーツマンライク・テクニカルファウルを宣告できる。 相手チームにはフリースロー1本が与えられる。 カー「リアルタイムで判断するのは難しい」 カーHCは、このルールの問題として審判がリアルタイムでフロッピングかどうかを判断しなければならない点を挙げた。 NBAのプレーは高速で、接触の角度や強さを一度見ただけで正確に判断することは難しい。 一見すると選手が大げさに倒れたように見えても、別の角度から映像を見ると実際には強い接触を受けているケースもある。 その逆もある。 カーは、フロッピングの判定そのものには賛成しながらも、 ライブのプレー中にテクニカルファウルを決める現在の運用方法を見直すべきだと主張している。 フィンチも「試合後に確認すればいい」 フィンチHCも同様の考えを示した。 フロッピングかどうかは映像を確認すれば判断できるため、試合中に即座に罰する必要はないという考えだ。 例えば試合終了後、リーグのオフィスが映像を確認し、明確なフロッピングだった場合に罰金やテクニカルファウルを記録する方法も考えられる。 こうすれば、一度の誤判定によって試合の得点そのものが変化するリスクを減らせる。 1本のフリースローが試合を変える 最大の問題は、フロッピングのテクニカルが単なる記録ではなく、実際の得点につながることだ。 テクニカルファウルが宣告されれば、相手にフリースロー1本が与えられる。 接戦の終盤なら、その1点が勝敗を左右する可能性もある。 しかも、後になって映像で「フロッピングではなかった」と判断しても、一度加算された得点を取り消すことはできない。 カーとフィンチが問題視しているのは、この不可逆性にある。 フロッピング対策そのものには反対していない ここは重要だ。 両HCとも「フロッピングを許すべきだ」と主張しているわけではない。 選手が意図的に接触を誇張し、審判を欺こうとする行為を抑える必要性については否定していない。 問題は、 「いつ判断するのか」 という点だ。 現在は試合中。 カーとフィンチが求めているのは、より時間をかけて映像を確認できる仕組みへの変更だ。 NBAはフロッピング対策を強化してきた NBAでは長年、フロッピングが問題になってきた。 かつては試合後に映像を確認し、警告や罰金を科す方式が中心だったが、その後ルールが変更され、審判が試合中にテクニカルファウルを宣告できる制度が導入された。 目的は明確だった。 フロッピングによって試合中に利益を得る行為を、その場で罰すること。 しかし実際に運用が始まると、「その場で正確に判断できるのか」という別の問題が浮上した。 リプレーを増やせばいいわけでもない 一方で、すべてのフロッピング疑惑について試合を止めてリプレー確認を行えば、試合時間がさらに長くなる。 NBAは近年、試合のテンポを維持しながら判定精度を高めるという難しい課題にも取り組んでいる。 そのため、 - 試合中に即判定する - その場でリプレー確認する - 試合後にリーグが判定する のどの方式が適切なのかは、単純ではない。 問われているのは「フロッピング」より判定方法 今回のカーとフィンチの発言は、フロッピングという行為そのものを巡る議論とは少し異なる。 焦点は、 誤判定の可能性がある行為に対して、その場で1点を与えることが適切なのか。 というルール運用の問題だ。 フロッピングを減らしながら、誤判定によって試合を動かさない。 NBAが今後ルールを見直す場合、この2つをどう両立させるかが焦点になりそうだ。

構成●NBA Front Office Japan編集部

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