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ドンチッチ、平均40.1点でチェンバレン以来の領域へ MVP論争の中心に
9試合で361得点はチェンバレン以来の最多ペース 対戦相手の指揮官も「今のMVP」と断言
2026年11月8日
11月6日、ロサンゼルス・レイカーズはポートランド・トレイルブレイザーズに124-118で勝利した。この試合でルカ・ドンチッチがシーズンハイの53得点を挙げ、出場した9試合での平均得点は40.1点に到達した。シーズン平均40点超えは、1962-63シーズンのウィルト・チェンバレン以来、誰も成し遂げていない領域だ。開幕からわずか10試合で、ドンチッチはMVP論争の中心に躍り出ている。クリプト・ドットコム・アリーナのファンは、ドンチッチがフリースローのラインに立つたびに「M-V-P!」と声を上げていた。
9試合で361得点、チェンバレン以来のペース
ドンチッチのここまでの成績は、9試合で平均40.1得点・7.8リバウンド・7.7アシスト。サイトのゲームログでも同じ数字が確認できている。9試合での通算361得点は、チェンバレンが1962-63シーズンに記録した472点、1961-62シーズンの455点に次ぐペースで、チェンバレン以外では誰も届いていない数字だ。チェンバレンは1961-62シーズンに平均50.4点、1962-63シーズンに44.8点を記録し、シーズン平均40点超えを最後に達成したのは1962-63シーズンのチェンバレンとなっている。チェンバレン以外でのシーズン平均の最高は、マイケル・ジョーダンが1986-87シーズンに記録した37.1点だ。
ブレイザーズ戦は今季6度目の40点超え、2度目の50点超えで、通算11回目の50点超えは歴代10位タイとなった。4試合連続の40点超えは、レイカーズの歴史ではコービー・ブライアント、エルジン・ベイラー、ジョージ・マイカンに続く4人目の快挙だ。さらに7試合連続で35得点・5リバウンド・5アシスト以上を記録し、オスカー・ロバートソンに並んだ。
ドンチッチのこれまでのシーズン自己ベストは、2023-24シーズンにダラス・マーベリックスで記録した平均33.9点。今季のペースはそれを6点以上も上回っている。オースティン・リーブスの25得点の援護もあり、レイカーズは8勝2敗と好スタートを切った。もっとも、ドンチッチ本人は浮かれていない。「10試合を終えたところで、残りは72試合ある」と話し、長いシーズンを見据えている。
MVPレースの主役に躍り出たドンチッチ
NBA.comが発表した今季初のMVPラダーで、ドンチッチは首位に立った。2位はサンアントニオ・スパーズのビクター・ウェンバンヤマで、平均29.1得点・12.6リバウンド・3.0アシスト・4.2ブロックを記録している。ウェンバンヤマは11月4日のマーベリックス戦で52得点・24リバウンド・8ブロックの大爆発を見せていたが、ドンチッチの53得点が今季の1試合最多得点を塗り替えた。USAトゥデイの第2週MVPランキングでもドンチッチが首位で、2位のウェンバンヤマ、そして連覇中の王者シャイ・ギルジャス=アレクサンダーを上回っている。
賞レースの常連である識者、ザック・ロウも「現時点でのMVP最有力」と明言した。根拠として挙げたのは、ドンチッチがコートにいるときのチームが100ポゼッションあたりプラス21点、ドンチッチがいないときはマイナス17点という数字で、「ガード不能だ」と評している。ブックメーカーのオッズでもドンチッチは+200で最有力に浮上した。
ドンチッチはまだMVPを受賞したことがない。2024年はマーベリックスで平均33.9得点・9.2リバウンド・9.8アシストを残してMVP投票3位に入り、チームをNBAファイナルに導いた。昨季は投票4位だった。レイカーズのJJ・レディック監督は「50試合まではMVPの話はしない」と取り合わない姿勢だが、チームメイトのウォーカー・ケスラーは「彼が僕のMVPだ」と断言している。
対戦相手の指揮官も「今のMVP」と断言
対戦相手の指揮官からも支持の声が上がっている。ブレイザーズのマイカ・ノリ監督は試合前、ドンチッチについて「今まで見た中で一番いい体つきをしている」と話し、「エリートレベルのプレーをしている。自信にあふれ、周りにはシューターがいて、ロールするビッグマンがいる。彼にとって完璧なオフェンスの嵐だ。彼が今のMVPだ。間違いない」と断言した。
試合後、ノリ監督は「33本のシュートと18本のフリースローを与えれば、どのNBA選手でも40点から50点は取るだろう」とも話したが、敗因としてはブレイザーズの24ターンオーバーとレイカーズのオフェンシブ・リバウンド17本を挙げており、試合前のMVP支持を撤回してはいない。レブロン・ジェームズがオフシーズンにフィラデルフィア・76ersへ移り、ドンチッチがレイカーズの「疑いようのない顔」になったことも、MVP論争を後押ししている。レイカーズはリーグNo.1のオフェンスを擁するチームとなっている。
「MVP確定」にはまだ早い、という声も
一方で、慎重な声もある。ウォリアーズのドレイモンド・グリーンは、ドンチッチがジャズ戦で52得点を挙げた後も「MVPは獲れないと心から信じている。投票者は何度も偉大さを見せられると飽きてしまう」と話した。元NBA選手のルー・ウィリアムズはこれに反論し、「偉大さへの飽きを言うなら、横並びで見ないといけない。特にまだ受賞していない選手こそ前に押し出すべきだ」と訴えている。ESPNのケンドリック・パーキンスは、MVPには数字だけでなく、チームが西の上位3シードに入る必要があると指摘している。
総括
平均40点超えのペースは、チェンバレン以来の歴史的な領域だ。MVPラダー首位、対戦相手の指揮官からの支持、チームメイトの信頼と、三方からの追い風を受けている。ただし、シーズンはまだ10試合。ドンチッチ本人も冷静さを保っている。今後の焦点は、このペースを持続できるかどうか、そしてレイカーズが西の上位を維持できるかどうかだ。数字とチーム成績の両方が、MVPへの道を決めることになる。
【リンク:ルカ・ドンチッチのプロフィール&成績(別タブで開きます)】
【リンク:ビクター・ウェンバンヤマのプロフィール&成績(別タブで開きます)】
【リンク:オースティン・リーブスのプロフィール&成績(別タブで開きます)】
【リンク:ウォーカー・ケスラーのプロフィール&成績(別タブで開きます)】
【リンク:レブロン・ジェームズのプロフィール&成績(別タブで開きます)】
**【リンク:ドレイモンド・グリーンのプロフィール&成績(別タブで開きます)】
構成●NBA Front Office Japan編集部
情報源
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