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カイリー×クーパー・フラッグ、新生マーベリックスの「楽しいパズル」 2年目フラッグはどこまで伸びるのか

2026年10月29日

ダラス・マーベリックスは、2026-27シーズンをこれまでとは異なる形で迎えている。 中心にいるのは、長期離脱から復帰したカイリー・アービングと、2年目を迎えたクーパー・フラッグ。 ベテランのスコアリングガードと、20歳のオールラウンドフォワードをどう組み合わせるのか。マーベリックス内部では、その課題を「楽しいパズル」と表現している。 カイリー復帰で、フラッグの役割が変わる 昨季のフラッグは、ルーキーながらマーベリックスの攻撃で大きな役割を任された。 ボールを運び、ピック&ロールを操り、自ら得点するだけでなく味方のシュートを作る。フォワードでありながらポイントガードに近い仕事まで経験した。 しかし今季はアービングが復帰。 リーグ屈指のボールハンドラーが再びコートに戻ったことで、フラッグが常に攻撃の起点になる必要はなくなった。 【リンク:クーパー・フラッグのプロフィール&成績(別タブで開きます)】 【リンク:カイリー・アービングのプロフィール&成績(別タブで開きます)】 「全部をやらなくていい」ことがフラッグをさらに危険にする アービングとの共存で重要なのは、フラッグの役割が小さくなることではない。 むしろ、やるべき仕事を選べるようになることだ。 昨季はボールを持って攻撃を始める場面が多かったが、今季はアービングがディフェンスを崩した後にボールを受けることができる。 カット、トランジション、ポストアップ、クローズアウトへのアタック。 フラッグ本来のサイズと運動能力を生かせる状況が増える。 ESPNの分析でも、2年目のフラッグについて、ボールハンドリングの負担が軽減されることでシュート効率や得点効率が向上する可能性が指摘されている。 一方でボールを持たせる時間も必要 ただし、アービングにすべてを任せればいいわけではない。 マーベリックスにとってフラッグは、単なるフィニッシャーではなく将来的にオフェンスそのものを組み立てる存在だ。 ルーキーシーズンにポイントガード的な役割を経験したことは、長期的には大きな財産になる。 今季も一部の時間帯ではフラッグにボールを持たせ、ピック&ロールやハーフコートの攻撃を任せる必要がある。 つまりダラスが解かなければならないのは、 「アービングを生かしながら、フラッグの成長も止めない」 という問題だ。 カイリーはフラッグの成長をどう助けるのか アービングの存在は、フラッグにとって技術面だけでなく精神面でも大きい。 NBAで15年以上プレーし、ファイナルを経験し、大舞台で決定的なシュートも決めてきた。 一方のフラッグはまだ20歳。 試合の流れ、終盤の判断、ディフェンスへの対応、82試合のコンディション管理など、若い選手が経験によって学ぶ部分は多い。 アービングは、フラッグにすべてを教え込むというより、本人が自分のゲームを見つける手助けをする姿勢を示している。 2年目フラッグ、期待されるのは「効率」の向上 フラッグはルーキーシーズンから多彩な能力を示した。 一方で、2年目に注目されるのは単純な得点増加だけではない。 より少ないドリブルで得点すること、ターンオーバーを抑えること、3ポイントの精度を上げること、そしてアービングとプレーする中でオフボールでも相手に脅威を与えること。 ESPNのファンタジーバスケットボール専門家も、2年目のフラッグについて、すでに高い総合力を持ちながらさらに効率面で伸びる余地があると分析している。 マーベリックス最大の武器は「どちらがポイントガードか分からない」こと アービングとフラッグの組み合わせが面白いのは、明確なポジション分けが必要ないことにある。 アービングがボールを運ぶ。 次のポゼッションではフラッグが運ぶ。 フラッグがリバウンドを取れば、そのままトランジションへ。 アービングがディフェンスを引きつければ、フラッグが4対3の状況から判断する。 攻撃の入口を複数持てることが、この組み合わせの大きな強みになる。 カイリーの年齢と、フラッグの時間軸 一方で、2人はキャリアの時間軸が大きく異なる。 アービングはキャリア後半。 フラッグはまだNBA2年目だ。 マーベリックスは今季の勝利を狙いながら、同時にフラッグを今後10年以上の中心選手として育てる必要がある。 その意味で今季は、単純に「カイリーとフラッグが何点取るか」だけを見るシーズンではない。 どこまで攻撃を共有し、どのタイミングで主導権がフラッグへ移っていくのか。 そこが新生マーベリックスを見るうえで最も興味深いポイントになる。 「楽しいパズル」がダラスの未来を決める カイリー・アービングがいることで、フラッグはすべてを一人で背負う必要がなくなる。 しかし、アービングに任せすぎれば、フラッグがボールを持って成長する機会を失う。 勝利と育成。 現在と未来。 その両方を同時に成立させる必要がある。 だからこそ、この組み合わせは「楽しいパズル」なのだ。 2年目のクーパー・フラッグがどこまで成長するのか。 その答えは本人の能力だけではなく、カイリー・アービングとの役割分担をマーベリックスがどう設計するかにも大きく左右される。

構成●NBA Front Office Japan編集部

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