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契約交渉の新たなトレンド、OKCの高額な将来 2027-28に総負担5億ドル規模へ

2026年10月26日

# NBAの契約交渉に変化 「不満」は武器にならず? NBAでは今夏から秋にかけて、スター選手と球団の契約交渉にこれまでとは違う傾向が見え始めている。 カール=アンソニー・タウンズ、アンソニー・デイビス、ジェイレン・デューレンはいずれも延長を望みながら、球団側が強硬な姿勢を崩さなかった。 その背景には、セカンドエプロンを含む新しいサラリー制度がある。 一方、オクラホマシティ・サンダーは優勝級の若手コアを維持するため、2027-28シーズンにはサラリーとラグジュアリータックスを合わせて約5億ドルに達する可能性がある。 「不満を持っている」は以前ほど交渉材料にならない タウンズはニックスとの契約延長を希望し、MAX契約以下でも受け入れる意向を示していた。しかしニックスは交渉を打ち切り、そのままシーズンへ入った。タウンズは2027-28シーズンに6100万ドルのプレイヤーオプションを持っており、破棄すれば来夏に無制限FAとなる。 ワシントン・ウィザーズのアンソニー・デイビスもMAX以下での延長交渉に応じる意向だったが、球団は最初の20〜30試合を見てから判断する方針を選択。デイビス側は延長交渉をシーズン終了後まで待つことを決めた。 デトロイト・ピストンズのジェイレン・デューレンも厳しい交渉を経て5年2億ドルで延長したが、MAX額より8700万ドル低い契約となった。ESPNが取材した東地区幹部は、数年前なら球団側が選手の不満にもっと圧力を感じていただろうと指摘している。 セカンドエプロンが球団に「断る理由」を与えた リーグ幹部の間では、こうした変化の背景にエプロン制度があるとの見方が出ている。 以前であれば、スター選手との契約問題は主に「いくら払うか」という話だった。しかし現在は、高額契約を結ぶことで補強手段そのものが制限される。ある西地区GMは、エプロンによってオーナー側が以前より強硬な立場を取りやすくなったと説明している。 もちろん、スターの不満が完全に意味を失ったわけではない。レイカーズはルカ・ドンチッチの希望を受け、ウォーカー・ケスラー獲得のため1巡目指名権2本とスワップ権2本を放出。ティンバーウルブズもアンソニー・エドワーズの希望を反映し、ラメロ・ボールを迎える大規模なロスター変更を行った。 サンダー、来季は総負担4.5億ドル規模へ こうしたサラリー環境の中で、最も注目されているのがサンダーだ。 サンダーはケイソン・ウォレスと5年1億3900万ドルの延長で合意。球団は若手を制限付きFAまで持ち越さず、延長するかトレードする方針を基本としており、今回もその流れに沿った判断となった。 しかし、その結果として将来のペイロールは急激に膨らむ。ESPNの試算では、来季のサンダーは約2億5000万ドルの選手給与に加え、約2億ドルのラグジュアリータックスを支払う可能性があり、合計負担は約4億5000万ドルに達する。 2027年ドラフト後は5億ドル規模の可能性 さらに問題はその翌年だ。 サンダーは2027年ドラフトで3本の1巡目指名権を保有しており、ESPNは仮にクリッパーズ4位、ナゲッツ23位、スパーズ29位相当になった場合を例として挙げている。加えてニコラ・トピッチ、トーマス・ソーバー、ジェイリン・ウィリアムズのチームオプションも残っている。 すべての選手と指名権をそのまま維持することはロスター枠の面でも現実的ではなく、2027-28シーズンには税金込みで約5億ドル規模に達する可能性がある。ライバル球団幹部も、実際にそこまで支払うことはないだろうと見ており、サム・プレスティGMが今後どの選手や指名権を整理するかが注目されている。 トピッチとソーバーだけで追加税負担6000万ドル超 短期的な判断として注目されているのが、トピッチとソーバーの2027-28シーズンのチームオプションだ。 両者の年俸を合わせると約1200万ドルだが、現在のサンダーの税率を考慮すると、オプションを行使することで追加のラグジュアリータックス負担は6000万ドル以上になる見込み。11月2日の期限までに両選手を維持するかどうかは、今後の財務戦略を占う判断になる。 プレスティ「問題はエプロンより財務」 プレスティGMは、サンダーにとって本当の問題はエプロンそのものより「財務」だと説明している。 エプロンは高額納税チームがさらに戦力を追加することを制限する制度であり、すでに完成した強豪チームが自前の選手を残すこと自体を禁止しているわけではない。プレスティは、歴史的に特別なチームを持っているのであれば、数年間ラグジュアリータックスを積極的に払う選択肢もあるとの考えを示している。 つまりサンダーにとって最大の問題は、セカンドエプロンを超えるかどうかではなく、オーナーのクレイ・ベネットがどこまで巨額のラグジュアリータックスを受け入れるかになる。 本当の壁は「リピータータックス」か 他球団のGMからは、優勝を狙えるチームであれば1〜2年セカンドエプロンを超えること自体は問題ではないとの意見も出ている。 むしろ長期間ラグジュアリータックスを支払い続けた際に税率が上昇するリピータータックスの方が、長期的には大きな障害になるという見方だ。 サンダーはシェイ・ギルジャス=アレクサンダー、ジェイレン・ウィリアムズ、チェット・ホルムグレン、ウォレスという若い中心選手を長期契約下に置いた。その一方で、今夏にはルー・ドート、アイザイア・ジョー、アーロン・ウィギンズを放出して将来のコストを削減している。 強すぎるからこそ始まるロスター整理 サンダーの問題は、戦力不足ではない。 MVP級のエース、若いオールスター級選手、エリートディフェンダー、大量のドラフト資産を同時に抱えているからこそ、全員を維持することが難しくなっている。 2027-28シーズンに約5億ドルという数字は、現在のロスターをそのまま維持した場合の試算であり、実際にそこまで支払う可能性は低い。今後1年間で、選手、チームオプション、ドラフト指名権のどこを整理するのかが焦点になる。 サンダーは「優勝できるロスターをどう作るか」という段階から、「優勝できるロスターをどこまで維持できるか」という次の問題に入った。 ラグジュアリータックス(別タブで開きます)、1st Apron、2nd Apron(別タブで開きます)

構成●NBA Front Office Japan編集部

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