過去事件タンパリング

NBAのタンパリング事例とは?

NBAの公式発表と、NBA.comに掲載された報道をもとにした、当サイト独自のまとめです。事実は公式発表・報道で確認できる内容、解説は当サイトによる制度の説明です。

Summary

まず結論

  • ・NBAは、他球団と契約中の選手への不正な接触(タンパリング)や、FA交渉が認められる日より前の交渉について、調査のうえ処分を公表しています。
  • ・2017年にはレイカーズに罰金が科され、2020年以降は、FA交渉を早く始めたとして複数の球団がドラフト2巡目指名権を失っています。
  • ・2019年には、オーナー会議が罰則の強化を承認しました。

ご注意:このページは、NBAが処分を公表した事例を、発表の内容に沿ってまとめたものです。すべての事例を網羅したものではありません。発表に書かれていない経緯や、関係者の意図についての推測・評価は載せていません。

Cases

事実処分が公表された主な事例

  1. 2017年8月31日

    ロサンゼルス・レイカーズに50万ドルの罰金

    NBAは、レイカーズがanti-tampering rule(他球団の選手への不正な接触を禁じるルール)に違反したとして、50万ドルの罰金を科しました。法律事務所による独立した調査の結果、当時のGMロブ・ペリンカ氏が、他球団と契約中だったポール・ジョージ選手の代理人と連絡をとり、選手への関心を伝えたことが禁止された行為にあたるとされました。処分には、以前の発言をめぐってNBAが球団に警告していたことも反映されています。一方で、調査では、選手を獲得する合意や了解があった証拠は見つからなかったとされています。

    根拠:NBA.com(2017年8月31日)

  2. 2019年9月20日

    オーナー会議が罰則の強化を承認

    NBAのオーナー会議は、他球団と契約中の選手や職員へのタンパリングに対する罰則の強化を全会一致で承認しました。最も悪質な場合には最大1,000万ドルの罰金のほか、指名権の没収、幹部の資格停止、契約の無効もありうるとされ、各球団は毎年、ルールを守っていることを証明することになりました。

    根拠:NBA.com(AP配信、2019年9月20日)

  3. 2020年12月21日

    ミルウォーキー・バックスの2022年2巡目指名権を取り消し

    NBAは、バックスがボグダン・ボグダノビッチ選手側と、FA交渉が認められる日より前に話し合っていたとして、バックスの2022年のドラフト2巡目指名権を取り消しました。処分では、球団が調査に協力したこと、契約条件について早期に合意していた証拠がないこと、最終的に選手と契約しなかったことが考慮されたとされています。

    根拠:NBA.com(2020年12月21日)

  4. 2021年12月1日

    シカゴ・ブルズとマイアミ・ヒートの2巡目指名権を没収

    NBAは、ブルズ(ロンゾ・ボール選手に関するFA交渉)とヒート(カイル・ラウリー選手に関するFA交渉)が、FA交渉の時期に関するルールに違反したとして、それぞれの次に使える2巡目指名権を没収しました。

    根拠:NBA Communications(2021年12月1日)

  5. 2022年10月31日

    フィラデルフィア・76ersの2023・2024年2巡目指名権を取り消し

    NBAは、76ersがP.J.タッカー選手とダヌエル・ハウスJr.選手の2人について、FA交渉が認められる日より前に話し合っていたとして、2023年と2024年のドラフト2巡目指名権を取り消しました。球団は調査に全面的に協力したとされています。

    根拠:NBA.com(2022年10月31日)

  6. 2022年12月21日

    ニューヨーク・ニックスの2025年2巡目指名権を取り消し

    NBAは、ニックスがジェイレン・ブランソン選手について、FA交渉が認められる日より前に話し合っていたとして、ニックス自身の2025年のドラフト2巡目指名権を取り消しました。球団は調査に全面的に協力したとされています。

    根拠:NBA Communications(2022年12月21日)

  7. 2023年10月25日

    フェニックス・サンズが持つ2024年2巡目指名権を取り消し

    NBAは、サンズがドリュー・ユーバンクス選手について、FA交渉が認められる日より前に話し合っていたとして、サンズが以前のトレードで得ていた2024年のドラフト2巡目指名権を取り消しました。球団は調査に全面的に協力したとされています。

    根拠:NBA Communications(2023年10月25日)

※ 2020年以降の事例は、NBAの発表では「FA交渉の時期に関するルール(league rules governing the timing of free agency discussions)」への違反と表現されています。

Explanation

解説事例に関わるルール(制度面の説明)

  • 他球団と契約中の選手への接触:NBAは2017年の発表で、anti-tampering ruleは、他球団と選手の契約関係への干渉を禁じるもので、契約中の選手への関心を公に示すことや、その選手の代理人に関心を伝えることも含まれると説明しています。
  • FA交渉を始められる時期:労使協定では、フリーエージェントと交渉を始められる時期が決められています。2020年以降の事例は、この時期より前に交渉していたことが処分の理由とされています。
  • 処分の種類:公表された事例では、罰金のほか、ドラフト2巡目指名権の取り消し・没収が科されています。処分では、調査への協力などが考慮されたことも示されています。

関連ガイド:NBAのRFAとUFAとは?(フリーエージェントの基本)

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関連ガイド

Glossary

関連用語

タンパリング(Tampering)
他球団と契約中の選手などに、ルールに反して接触し、獲得への関心を伝えたり働きかけたりすること。
FA交渉の解禁
フリーエージェントとの交渉を始められる時期。労使協定で決められている。
ドラフト指名権の取り消し・没収
ルール違反に対する処分として、球団の指名権をなくすこと。このページの事例では2巡目指名権が対象になっている。

リンクのない用語の詳しいガイドは準備中です。

Sources

出典(公式発表・報道・協定)

このページは上記の公式発表・報道・協定をもとにした当サイト独自のまとめです。記事や条文を転載・翻訳したものではありません。

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